私は、カメラのファインダーを覗く時は、もう一方の目はつぶっております。
私の効目が右目だということもあると思いますが、基本的には、右の目でファインダーをのぞきます。
右目でファインダーを覗くと、左目は周りの景色が見えてしまいますので、左目は閉じます。
カメラを構えたら片目を閉じるもの、それが常識だと思ってました。
うちの子も、かたっぽの目を閉じるし、人間の本能じゃないでしょうかね??
たまに、飛んでくる鳥を狙うときなど、ファインダーをのぞいてない方の目も開けて、動きを追いかけたりします。
ファインダーの中だけ見ていたら、どこに鳥がいるのか見えないですものね。
しかし、外界をよく見ようとしていると、ファインダー内は、よく見えてないです。意識がそちらにいってないのでしょう。
でも、シャッターを押す瞬間は、ファインダー側の目だけで見てます。結局、片目づつでしか見てないことになります。
だいたい、ファインダー越しと肉眼では、見えているもの大きさが違うし、同時に見るなんて、混乱を起こして、脳みそに悪いでしょう?
と思ったら、これ、ファインダーが等倍じゃないからだということを知りました。等倍のカメラだと、両目開け撮影が楽しめるということなのですね。
たいがいのカメラのファインダーは、肉眼で見えるよりやや小さく、まとまって見えます。
X-Pro1の光学ファインダー(OVF)の場合は、0.6倍の大きさになっているということです。
XFレンズ使用時は、ボディ側でレンズ情報を読み取り自動的に最適なファインダー倍率へと変倍します。
XF18mmを取り付けた際は約0.37倍、XF35mm/XF60mmを取り付けた際は約0.6倍に切り替わります。
またレバーを長引きすることによって、手動で変倍させることもできます。
なお、XF18mmを取り付けレバーを長引きすると、変倍しますが撮影される画角がOVF画面より大きくなるためブライトフレームが表示できません。
四隅に矢印がでますがフレームアウトしたことを意味した表示になります。
ファインダーの景色が小さく見えるのは、パッと見たときに全体がよく見えるようにということでしょう。
肉眼と同じ大きさで見えていたら、広角レンズの場合、写るべき範囲全体が見わたせなくなりますね。
等倍ファインダーというのは、見たことがないのですが、想像するに、両目を開けて景色を眺めているところ、右目の前だけに、ガラス板をもってくるようなものなのでしょう。
ガラス板には、四角のブライトフレームが描かれており、写る範囲が確認できるというわけです。
これなら違和感なく両目を開けて撮影ができます。ブライトフレームが浮かんで見えて面白いってことですね。(昔のライカがそうだったらしいです。でも50mmレンズを想定してのことだったようで。)
ズームレンズで電子ビューファインダー(EVF)にすると、X-Pro1でも、ファインダーからみえる景色の倍率を、現実の景色に合わせることができます。(ブライトフレームはありませんが。)
ズームによって倍率が変化する、X20のOVFでも同じことができます。
これ、人の目によって違いがあるかもしれませんけど、私の場合、換算85mmくらい、XF55-200mmのズームの一番縮めたあたりにしておくと、ファインダー内とファインダーの外の世界の大きさが揃って見えます。なかなか面白いです。
でも、左右の位置のバランスが、ファインダー越しだと、普通に両目で景色を見ているときとズレているような気がして、やっぱり、両目を開けてカメラを構えようって気にはならないです。