自動車の車窓から風景を撮影する方法

自動車や電車の車窓から、風景を撮るコツを掴みましたので、書き記してみます。

種子島に旅行に行きまして、レンタカーの後部席から、あちらこちら撮りまくっておりました。

(運転しながらじゃないです)

どんどん横に流れていく景色を上手に撮るのは、なかなか難しいと思ったのですけど、だんだんわかってきました。

車窓撮影をする時のカメラの設定

私が使ったのは、オート機能が愚鈍なX-Pro1です。オートじゃうまく撮れないことが多く、マニュアル操作能力が鍛えられます。今回も、あれこれ試しました。

最新のデジタル一眼レフなら、もしかしてオートでも問題ないのかもしれませんが、フジフイルムXシリーズ初期のX-Pro1は、動きもの撮影は苦手です。(今回は自分が動いているわけですが)

車窓写真には広角レンズがおすすめ

まず、レンズは広角を用いるのがいいです。

狙ったターゲットが、対向車線のすぐ向こうの大きな建物などの場合、画角の狭い標準レンズだと、入り切らないし、大きくないものでも、流れていくのが早くて、おもいどおり画面の真ん中に入れられないです。

広角で、とりあえず入れてしまえれば、あとからトリミングできますね。

私は準広角のXF23mm(換算35mm程度)を持っていっておりましたが、もう少し広角のほうが使いやすかったかもしれません。

(種子島宇宙センターの展示のロケット)

車窓からの撮影はシャッタースピードは固定

シャッタースピードは、固定しておくのがおすすめ。

流し撮り風に撮るのであれば、1/60から1/125秒あたりにしておくと、手前の景色は流れていきます。

ターゲットまでの距離によっては、そのくらいのゆっくりシャッターだと、被写体そのものも流れてしまうかもしれないです。(カメラを振るテクニックや、車のスピードにもよります)

車に乗っていると、路面の振動で上下にブレることもありますので、きれいな流し撮りにはなりにくいです。

ちょうどいいシャッタースピードを探りもって撮るのが良いでしょう。

全く流したくない、ピシッと撮りたい場合は、1/500や1/1000秒くらいがいいです。一般道くらいのスピードだと、風景はこのくらいで十分。対向車まで、流さず写そうとするなら、1/2000や1/4000秒くらいまでハイスピードにする必要があります。

車窓から景色を撮るには絞りは絞る

はじめての場所で、車窓から横を流れてくる景色を撮る場合、次に何が出てくるのか予想できません。

道沿いに古い民家がぽつぽつ並んでいると思ったら、パーッと美しい海が開けたりして、ピントをあわせるのが難しいです。

ですので、なるべく被写界深度を深く撮れるように、絞りは絞っておくと楽です。この点でも、ピントの合う範囲が広く取れる広角レンズのほうがおすすめです。

車窓写真はピント位置も固定

フジノンXF23mmf1.4の場合、絞りは一番絞ったf16にして、ピントリングは無限遠からちょっと戻したあたり、10mくらいにしておくと、だいたい全体がボケずに写りますね。

しかしこれでも、対向車とか、あまりに近いものは、ボケてました。近いものを撮ろうとする時は、ピント位置を変える必要がありましょう。

オートフォーカスの合焦速度の遅いカメラだと、おっ、味のあるスーパーカブが来た!とか思ってオートでピント合わせをしたって、まず合いません。

予想距離に置きピンをするのはオートでシャッター半押し(もしくはAFボタン)でもできないことはないですが、マニュアルにしてピントリングを回したほうが、楽なような気がします。(私がX-Pro1を使う場合)

どのくらい開けばどのくらいの距離でボケだすかは、試してみないとわかりませんね。

シャッタースポードを上げた分、ISO感度は上げておく

シャッタースピードを短くして、絞りを絞ると、露出不足になってしまいますので、ISO感度は上げます。

窓を開けて、カメラの先っちょを外に出して撮影するならば、晴天の昼間なら、それほど高めにしなくてもいいかもしれないですが、閉まっている窓の内側、しかもスモークが入ってたりすると、3~4段分は暗くなりますので、ISO感度は上げておくと良いです。

X-Pro1の場合、ISO感度の変更はメニュー画面での操作になり、すばやく変更できないので、ISOは固定で露出は絞りで調整しておりました。f8くらいまでなら、被写界深度がそんなに浅くなるということはなさそうです。

絞りを動かすのならば、絞りはオートにして、シャッタースピード優先にしておいてもいいかもしれません。しかし、オートで開放まで開かれてしまうと、ピントを外す可能性が高まります。

それと、気のせいかもしれませんが、オートにすると、手動より若干シャッターの反応が遅れるような気がするので、私は手動にしてます。

ISOダイヤルのある、X-T2とかX-Pro2なら、ISO感度の変更で露出の調整がしやすかろうと思われます。

ちなみに私は、X-Pro1のISO感度は、250か4000かの二通りにしてカスタム登録しています。2パターンに絞って切り替えるほうが、絞りとシャッタースピードの関係を覚えておきやすいからです。これが、ISO感度を200から12800まで自由に使えるとなると、私の頭だと混乱します。

風景写真 連写モードの是非

連写モードは、ここぞという場面を外すことが多くて、私は好きじゃないんです。

それよりタイミングを図ってシャッター押しまくります。押しまくっても、外すことは多いんですが、機械まかせでない自分のタイミングで外したんなら、まだ納得がいくような気がします。

その際には、画像確認の設定はオフにしておくのが良いです。シャッターを押した後、たとえ1.5秒でも画像が表示されている間シャッターが押せないとなると、次のシャッターチャンスを逃します。

車窓から風景撮影のテクニック

カメラの設定は上記のようなかんじとして、次に人間側のテクニックです。

ブレないようにカメラを固定する必要はない

カメラが動くと、ぶれますけど、シャッタースピードを短くしておけば、ブレは防止できます。

動かないようにとか思って、カメラを窓枠に乗っけたりしても、車自体がガタガタ振動しているので、手で持っていたほうがまだマシです。

ただ、斜めにはならないように、水平には注意しておきましょう。といっても、きっちり水平に構えるのはどうせ無理なので、後で修正しようというくらいの気持ちでいたほうが楽です。

(多少傾きがあるのも、味わいです。)

窓の写り込みを防ぐ

ガラスを閉めている場合、ガラスに対して斜め方向にレンズを向けると、車内の様子が窓に反射して、写真に写り込んでしまいます。

それはそれで面白いこともありますが、全部それだと、うっとうしいです。なるべくガラス面には垂直に、できるだけレンズをガラスに近づけて撮るのが良いです。

レンズに帽子やタオルでもかけておけば、さらに映り込みは防げると思いますが、そこまでやっていると、次々と流れてくる景色の確認ができませんので、少々の映り込みは、まあ、いいかあ、と諦めたほうが、楽しく撮影できます。

おなじく、窓ガラスに空いた雨粒なんかも、風流だなあ、と思ったほうが楽です。

車窓写真と流し撮り

手前の電柱や、ガードレールなど、流れていっている方が臨場感がありますが、それも全部が全部だと、鬱陶しいです。

流し撮りなんてことは考えずに、シャッタースピードは短めに、ぶれないように撮るほうが楽しいでしょう。

気分に応じて、変えてみると良いと思います。

車窓の内と外の明暗差について

車や電車の内部の様子も、写真に入れようとすると、内外の明暗差が大きく、車内に合わせれば外の風景は真っ白になるし、外の景色に合わせると、車内は真っ暗のシルエットになります。

こんな時は、露出を変えて、両方撮っとくと良いですね。

ガシャガシャと連写して合成してどちらも明るく現像するHDRという機能のついているカメラもありますが、動いていると、ブレブレになって、ちゃんと写りません。

車窓写真はファインダーよりモニターを見るほうが撮りやすい

車窓からの撮影も、最前席で進行方向を見ながら撮るのならば、ファインダーを覗いて撮れると思うのですが、横に流れる景色を撮る場合、ファインダーを覗いていたら、前から何が迫ってくるのかわかりません。

カメラは窓の外に向けておき、肉眼では斜め前方の外の景色を眺め、モニターでは露出だけ確認しながら、ここというタイミングでシャッターを押すというのがよいです。

たまたまうまく撮れてた、というかんじですが、ファインダーを覗いていたら、たまたまの確率が低くなります。

車窓からの撮影はカメラを高い位置に構える

モニターを見ての撮影は、ついカメラを胸元に持ってしまいますが、それだと、ガードレールとか、歩道ばかりが大きく写ってしまいます。

目線より高い位置にカメラを持ったほうが、雄大な景色がたくさん入ります。手は疲れるかもしれません。

車窓写真は、とにかく数を撮る

下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという精神で、撮りまくるのが良いです。(そういえば種子島は鉄砲伝来の地ですね。)

予期せぬ面白い写真が撮れるかもしれません。

また、同じ道を何度も通っていれば、次の景色の予想もついてきますし、2度め、3度めは、マシな写真になってくるかもしれませんよ。

以上、窓から流れる風景を撮影するテクニックでした。

参考になりましたら、幸いです。

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