カメラの背面、親指で押しやすい位置に「AFL/AEL」と書いたボタンがあります。
AFLはオートフォーカスロック、AELはオートエクスポージャー、自動露出のロックです。
設定で、どちらを使うか選べます。両方同時にロックできるようにもできます。
目次
AEロックは、ピント固定?露出固定?
しかし、オートフォーカスロックの方はシャッターを半押しすればいいので、とくに必要のないような気もします。(マニュアルフォーカスのモードにすると、AFL/AELボタンでおおよそのピント合わせができ、微調整をピントダイヤルで行うという便利な使い方もできます。)
露出固定をする場合というのはどんな時でしょうか。
これは構図の中で大きい明暗差がある時に、スポット測光で、適正な露出にしたい被写体に露出を合わせAELボタンで露出を固定し、それからカメラを振って構図を決める、といった時に使えます。
逆光の人の顔を撮る前に、自分の手の甲で露出を合わせておくという使い方もできますね。
が、露出補正は、Xシリーズの場合、露出補正ダイヤルで簡単にできますから、AELボタンはどうも必要性が薄いような気がします。
撮影前にどの程度の露出になるかはモニターで確認できますし。(光学ファインダーで覗いているとわかりませんが。)
XシリーズでAELで露出固定は、おすすめでもない
フジフイルムの人に聞いてみたところ、AELボタンで露出を決めるのはあまりおすすめしないとのこと。
普段使う標準測光(マルチ)ではうまくピンポイントでの測光ができないし、かえって難しいかもとのことでした。
やろうと思えば、AELを親指で操作して露出を固定し、ピントの固定はシャッター半押し、そしてカメラを振って構図を変えて撮影ということもできるわけですが、なんだかややこしいですね。
いっそ全部マニュアルのほうが迷わないかも。
私は露出補正のダイヤルを回すのが簡単で好きです。X20ならプログラムオートで露出補正、X-Pro1なら絞り優先オートで露出補正することが多いです。