旅の写真とエッセイの本

「大阪の富士山」
X-Pro1 XF35mmf1.4

 

沢木耕太郎さんの「旅の窓」を読みました。

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沢木さんが、あちこち旅をしているときに撮った写真に、エッセイがついています。

見開きで、左のページに写真、右のページにエッセイです。一つの写真にひとつのエッセイ。

沢木耕太郎といえば「深夜特急」、私は小学生だったか中学生だったかのときに、新聞の連載で読みまして、マカオでの博打のシーンでは、たいへん心躍ったものであります。

ただ、この「旅の窓」の後書きによると、その当時はカメラは持ち歩いてなくて、退屈な時は現地の映画館にいっておられたらしいです。

カメラを持つようになって、映画館には行かなくなったんだとか。

沢木さんの写真、そんなに上手な気もしないんですけど、エッセイがいいので、写真もいいように見えてきます。

カメラマンじゃないということで、写真撮影のノウハウとか、カメラのうんちくは全然ないですが、良い本でした。

 

私はこのブログでは、カメラのことを書いておりますが、実はそれほど知識があるわけでもなく、使いながら覚えてたことを書き残しているだけですもんで、ノウハウとかうんちくとなると、そんなにネタがないんですよねえ。

撮った写真について、カメラのことは忘れて、思ったこと感じたことを好き勝手に書いてみるというのは、なかなかいいかも! と思ったのでありました。

 

同じような感想を持ったのは、椎名誠さんの「風まかせ写真館」でして、こちらも旅の写真とエッセイです。

 

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椎名さんは写大中退だそうですけど、エッセイの中ではあまりカメラがどうこうという話は少ないです。

でもモノクロの写真、なかなかいいです。写真も好きなかんじです。

 

写真とエッセイといえば、渡部さとる著「旅するカメラ」も好きです。

 

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こちらは、バリバリにカメラと写真の話が中心になりますが、新聞社時代の話とか、フリーカメラマンになった時の話とか、とてもおもしろいです。

御巣鷹山の取材など衝撃的な話もあって、4巻出てますがどれもおすすめ。どの巻も何度も読み返しています。

私がフジフイルムX-Pro1を使うのに、マニュアル露出にこだわるようになったのは、渡部さとるさんの影響です。

 

以上の3冊は、どれも、「旅」がキーワードですね。

私はそんなに旅はしてないんですけど、ネタ切れの時は、身近な写真にエッセイもどきをつけてごまかすことにします。

 

で、トップの写真はなにかというと、富士山です。

と言うのは嘘で、富士山みたいな形の砂利の山でした。大阪から富士山が見えるわけがありません。

 

私は古いホンダのバイク、ベンリィCD90というのを持っておるんですけど、冬の間、寒いもんで全然動かしてなかったんです。

日頃ご一緒に仕事をしておりますメンバー3人も、おのおのスーパーカブを持っておりますが、だれも乗らなくて、職場においたまんまです。ときどきキックしてエンジンをかけるだけ。

 

先日、1月の末ですが、ちょっと暖かい日があったもんで、私一人で、すこし乗ってみました。

町内を一周するだけのつもりでしたが、乗ってみると久々のバイクは面白く、30分ほど走って、海までいってしまいました。

海と言っても、この辺の海は砂浜や絶壁があるのではなくって、臨海工業地帯です。工場ばっかりなんです。

ぷいーんと工場の間を抜けて走っていくと、行き止まりの向こうに富士山が見えたのでありました。砂利の集積場のようでした。

左右に壁、手前に電線がありますけど、雲がむこうにかかっているし、富士山やでえ~と言い張れば、そうかなあ、と見えないこともないんじゃないでしょうか??

 

撮影はX-Pro1 XF35mmF1.4によるものです。バイクに跨ったまま、グローブもつけたまま、ヘルメットのシールド越しに、横着して撮っております。(やや傾き修正とトリミングをしてます。)

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