フジフイルムX-Pro1と一緒に買ったのが超広角レンズXF14でしたが、超広角だけ、というのも、ちょっと使いづらいというか、あまりにも偏り過ぎです。
風景とか不動産写真ならいいんですけど。
人を撮るときは、かなり近寄れる人でないと大きく撮れないですね。
(上は超広角XF14で。ほぼ密着して撮ってます。)
保育園の卒園式とかで広角では、周りの人ばっかり写ってしまうもので、ズームのできるコンパクトデジカメのX20で撮ってます。
X20はシャッター音を消せるんで、こういうシチュエーションではいいですね。
フジノンXF35mm F1.4のレビュー
しかし、桜の季節、お花をドアップで撮って背景をボケボケにしてみたいという気もするし、カメラの基本は標準レンズだ、という話も聞きますし、そんなわけで評判のいいフジフイルムの単焦点レンズXF35を買いました。
35mm換算で52mmの画角です。
この52mmという画角は、はじめはすごく狭く感じられました。
普段広角側を使うことが多かったもので、その感覚で構えると、でっかくなりすぎるんですね。10歩は下がらないといけません。
なんとなく、ソッチのほうを向けてシャッターを押していればそれなりに撮れていた広角レンズと違って、XF35では、きちんと狙わないと、被写体がファインダーからはみ出しますし、ピントも合いません。
XF35をつけると、オートフォーカスがとっても遅いです。
世界最速0.06秒のX20に慣れていると、時間が止まっているような気がします。
特に薄暗かったり、被写体が黒いと、なかなかピントが合わないです。
マニュアルだと、逆に合わせやすいです。ファインダーを電子ビューに切り替えて、ピントリングをグリグリ回すのは、なかなか楽しいです。
しかし、絞り値がf1.4開放にしたりすると、被写体深度がものすごく浅くて、モデルがぴくっとでも動くと、もうピントが外れます。
子供は動くので難しいですね。
花も風でゆらゆら揺れていると、思ったところにピントが合いません。
大口径単焦点レンズのXF35mmは、背景のボケ具合はスゴイです。全然形がわからないくらいにボケさせられます。
逆に言えば、ピントを外した場合は、ターゲットがボケボケになります。
また、手ぶれ補正がついていませんので、薄暗くなってくると、ぶれやすいです。ボケは感じいいですが、ブレはちょっと。
シャッタースピードがおちてくると、結構な割合でぶれています。これは手ぶれ補正のついているコンデジのX20では、意識していなかったところでした。
というわけで、X-Pro1とXF35の組み合わせでは、一枚一枚、丁寧に撮っていくという意識が必要ですね。
適当に振り回しながらシャッターを乱れ打ちしているとよかったX20とは、ずいぶん撮影スタイルが変わることでしょう。