フジフイルムのカメラには、フィルムシミュレーションがあります。ベルビアとかプロビアとかですね。
こちらの記事にもちょこっと書きました。
ベルビアは、色合いがくっきりはっきり派手め。プロビアは控えめなオールマイティ、アスティアは人物、などというふうによく説明されます。説明書にもそんなふうに書いてあったような。
でもまあ、よくわからないんで、一回設定したらそのまま、とか、風景はベルビア、人はアスティア、という風に、被写体によって決めているとか、そんな人もおられるかもしれませんね。
私の場合は、今日は天気が良いからベルビア、とか、曇っているからアスティア、と天気によって変えてみたり、しばらくプロネガばっかりで撮ってみようとか、いまひとつ決めかねるというか、これはという指標がなくて困っておりました。
プロが選ぶフィルムシミュレーション
先日、フジフイルムのイベントで、伏見稲荷での撮影会がありまして、そのあたりを花倉里京先生に教えてもらいました。
これがなかなか目から鱗の回答でして、なるほどー!と唸りましたのです。
場所は伏見稲荷。例の赤い鳥居が続く道が主たるターゲットなわけです。
赤い鳥居を、ばっちりクッキリ表現するためには?
ここで鳥居の色だけにとらわれていると、ベルビア! となるわけですが、赤い鳥居がファインダーに入っているとしても、鳥居の周りに生い茂っている木々の緑を自然な感じで写してみたいときは、ベルビアでは、赤が目立ちすぎてしまう。
そんな時は、プロビアのほうが感じが良かったりします。
(上のふたつは何でしょうね? 当ててみよう!)
さらに、雨上がりのしっとり感を出そうとすれば、アスティアのほうがいいかもしれない。もっと柔らかい感じにするには、プロネガのほうがいいかもしれない。
色合いより、形を強調したいときは、モノクロがいいかも。
コントラストをはっきり出すには、赤いフィルターのかかったB(R)がいいけれども、すこし柔らかくするには緑の入ったB(G)にしてみたりもできます。
フィルムシミュレーションだけでなく、ホワイトバランスを変えてみても、妖艶な感じになったり。
つまり、このシチュエーションだからこれ、というものではなくて、どういった写真にしたいかによって、選べばいいのだ、ということだったのでした。
色々選べて楽しいよということで。まさに、「色々」ですね。
たぶん、写真を始めたばかりだと、いろいろありすぎて、これもあれも使わねば、という気分になって振り回されてしまうんでしょうね。
これしかないという状態、たとえば、モノクロしかない!という状態から始めていけば、だんだんと、ああ、こんなことができたらなあ~という気分になるかと思うのです。
その時にフィルムシミュレーションの存在を知れば、「おお!こんな色がだせる!」と感動するんじゃないかなあ。
フィルムのカメラから始めた人は、一度入れたフィルムは写しきるまで変えませんから、1ショットごとに設定を変えられることに感激するみたいですね。
(写真はX-T1で撮りました。レンズはXF18-135のズームです。)