X-Pro1、X-Pro2の特徴のひとつが、OVF、光学ビューファインダーです。
レバーで、電子ビューファインダーと切り替えができます。(ハイブリットマルチビューファインダー)
光学ビューファインダーを除くと、構図を取りやすいように縦横に線が入っているのですが、どういうわけか私のX-Pro1は、外枠の線しか出なくなりまして、方眼の線がでなくなりました。
むむむ、設定を色々いじっても復活しません。故障?
そのうちメンテナンスに出そう、と思っていると、久しぶりの何週間ぶりかに、ふいに方眼が現れました。
ヒストグラムもあらわれて画面が賑やかになりました。
私は性格的にズボラなもので、壊れたら壊れたままでいいやーと、ほんとうに困る状況にならないと、放ったらかしの傾向があります。
設定をいじくったわけでもなく、なんで、いきなり出てきたのか不明です。最近、庭石にゴチンとあたってショックが加わったのが原因??
方眼フレームの使い方
さて、方眼は9分割と24分割と16:9になるHDフレーミングがありまして、二等分とか三等分の構図を考えるときに便利ですが、なくても不便ということはなかったです。
スナップばかりで構図を深く考えるような撮影はしてなかったし、そもそも光学ビューファインダーは外枠の線さえ、いい加減なんで、だいたいの参考にしかしてませんでした。
私のカメラだけの現象かもしれませんが、枠は実際の水平より、ちょっとナナメになるし、実際に撮れる写真よりやや下にずれてます。
ですので、脳内補正してカメラを構えるようにしております。
電子ビューの方はわりと正確だと思うんですけど。
キチンと構図をとって、ピントも合わせたいときは電子ビューの方を使っております。花とか、顔のドアップとか。
露出に気を使う時もですね。夕焼けとか、日の出とかも。
光学ビューを使う時というのは、大雑把にいきたい時、走る子供を追っかけるとか、歩きながらとかですね。背面モニターを見ながら撮る時も多いですけど。
ピンぼけにはなりやすいですが、それもまあ味であろうと割りきっております。(ある程度絞りを絞っておけば、ピンぼけはマシになりますね。)
ピント位置は緑色の小さな枠で表示されますが、これも大雑把なかんじです。
被写体が近いと、中心ではなく、パララックスの補正で、やや右下の方にピント位置が来ますが、あんまり信用しすぎないほうがいいです。けっこう外してます。
ピントをきっちり合わせたいときは、電子ビューか背面モニターを使うのが良いでしょう。
光学ビューファインダーの価値ってなんだろうなーと考えました。
まずは、昔のレンジファインダーカメラのノスタルジー? うちの父のカメラがそれでして、私がXシリーズに惹かれたのは、そこです。
でも、デジカメには、リングを回して上下の二重丸が合致してピントが合うというあのかんじはないです。
基本オートフォーカスだし、マニュアルでピント合わせするなら、距離表示に頼るか、電子ビューにして一眼レフのように実際のボケ具合で判断することになります。
ですので、ニセモノのノスタルジーではあります。
つぎに、見え具合ですかね。ガラス越しの実際の景色ですから電子ビューよりくっきりはっきり見えるし、タイムラグもありません。
撮影できる範囲より広く見えてますから、動き物の予測はしやすいです。
タイムラグについては、最近の電子ビューもほとんどなくなっているということで、特に有利というわけでもなくなってきているような。
電子ビューより目が疲れにくいような気はします。(ただし、太陽は見たらダメです。)
ほかにもありそうな気はしますが、電子ビューに比べて不利な方が多いです。
光学ビューがなくても困りませんが、電子ビューかモニターはないと困るかも。
それでも、なんだか光学ビューがいいなとおもうのは、人の好き好きで感性の問題でありましょう。