フジフイルムX-Pro1に、マウントアダプターをふたつかませて、オールドレンズ(キヤノン50mm f1.8)をつけてみました。
目次
オールドレンズの操作性の感想
まずは操作性の感想です。
露出をマニュアルで合わせるのは、ここ数ヶ月のトレーニングにより、もうすっかりお手の物です。
ただ、オールドレンズの絞りリングを回しても、モニター画面上はF0のままです。絞りF値はレンズに刻まれた数字を見て確認しないといけません。夜になって暗くなると、小さな数字が見えないです。
はしっこのF1.8からF16まで、4分の1回転ですから、慣れたら勘でいけると思います。(回転方向は、フジノンXFレンズとは逆方向ですので混乱注意)
シャッタースピードはオートにできますので、オールドレンズといえども、絞り優先オートで使えます。マニュアル露出にこだわることもないですね。
ピント合わせは、オートにはなりません。リングの上にポッチリ(名前がわからない)がついていて、フォーカスリングを回しやすいようになっているのですけど、これがなんだかしっかりこないです。
無限遠にふっておいて、そこからピントを近くに引き寄せるようにしてます。最短撮影距離が1mくらいと遠いので、接写は無理。
遠いところは無限遠にしておけばよかろうと思ったら、そうでもなくて、ちょっと手前に回すほうが良い感じなのは、デジタル用のXFレンズと同じですね。
OVFでピントを合わせるには、コマンドダイヤルを押します。液晶の拡大画面に切り替えるとフォーカスピーキングが働いてピント合わせをしやすくなります。レンジファインダーのクラシックカメラだと、二重像をあわせてのピント合わせですが、デジカメのX-Pro1は、被写体のフチの部分がギラギラ光って、ピントが合っていることがわかります。
また、液晶画面は露出の確認にもなります。
露出計はOVF画面でも見えてるんですけど、露出計の示す適正露出に合わせることってあまりなくて、画面を見たときの明るさで決めることが多いです。炎天下とかで明るすぎて画面ではよくわからないという時くらいです。露出計を見るのは。
この頃の私は、露出計を見なくても、勘による絞り値とシャッタースピードの組み合わせで、だいたいいけるようになりましたけど。
OVF画面には白いブライトフレームがでますが、天気のいいお昼の野外だと、これがよく見えません。OVFでの構図は勘ですね。(EVFに切り替えれば、見えている画像が写る画像ですから、問題ないわけですが。)
焦点距離50mm換算焦点距離75mmは、なかなか新しい画角感です。標準レンズが、望遠みたいな感覚になります。
オールドレンズの描写の性能
オールドレンズは、それぞれ個性的だと聞きますが、キヤノンはどうなのでしょう。
お昼の明るいところでは、普通にクッキリはっきり写ってました。が、やや色目が薄いような気も。露出を明るめにすると、白飛びしやすいような感じがします。
紅葉も終わりかけの公園の売店。葉っぱが白っぽいです。
神社です。青色になんだか透明感があります。
実物はもっとポップな色合いだったような気がします。(色合いはフィルムシミュレーションで変えれますが、プロネガハイで撮ってます。)
赤いお店。
市場の向こうに白色のホテルが見えてますが、空の色と建物の色が溶けていて境目がわからないようなかんじです。
太陽光線が入ると、ハレーションというかゴーストというかフレアというか、盛大に眩しい感じになります。
レンズフードが極めて短いということもあるでしょうが、これは特徴的ですね。
水面ギラギラ。
陰日向のコントラストが大きい写真。
モノクロにしても、なんだか白っぽい。
かと思えば、影になっている部分は、黒っぽいです。
おひさまをモロに写してみました。
いろいろ撮ってみましたので、眺めていただけたら幸いです。
10メートルほどの高さのフェニックスを歩道橋の上から撮ってみました。
フェニックスが3本に、かもめの像が3つ。
鳥が浮いている海。
夕焼けの工場。
立体交差している道路の隙間から。
灯台と臨海工業地帯。(旧堺燈台)
夕暮れのサビサビの渡船。
夕暮れの木
工場の煙。
水門。
ホテルの屋根なんですけど、これをみているとわりとシャープなかんじもしますね。
クリスマスの飾り。
イルミネーション。かなりしょぼいですけど、堺東です。ホワイトバランスを白熱灯にしています。
かに道楽と歩道橋。
ボウリング。動く子供にピントをあわせるのは至難の業です。
色が変わっていく風船状の飾り。
カラフルなボール。色あせた感じがするのは、オールドレンズの仕業でしょうか?本当に色あせているのでしょうか。
子供のスナップ。ピント合わせは至難の業です。
ほんわか柔らかい感じになりました。