神社仏閣写真といえば、広角レンズで撮らねばならぬ、という既成概念がありました。
境内がせせこましいと後ろに下がれないもんで、広角でないと神社やお寺の建物全体が入りませんもんね。超広角でなんとか入るというかんじです。
しかし、望遠レンズ修行中なので、神社仏閣にも望遠レンズでチャレンジしてみました。
まずは住吉大社の初辰参りに、長いレンズをブラブラさせて行ってきました。(カメラはフジフイルムX-Pro1、レンズはフジノンXF55-200mmです。)
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望遠の目で神社を見る
望遠レンズだと、鳥居とか建物全体をでっかく、ドンッ! という風には、撮れませんね。
住吉大社の初辰さんには毎月来ているので、その手の写真はもういいか、と諦めて、望遠らしい写真を狙います。
するとけっこう面白いもので、標準や広角レンズをつけている時には、あまり目に止まらなかったものがみえてくるものです。
(お供え物)
望遠って言っても、いちばん広角側55mm(換算83mm)を中心にとってますので、そんなにムチャクチャピンポイントというわけではありません。
それでも、全体を見渡す視線じゃなくって、なにか、面白いもんはないかなーと、ピンポイントの目線にはなってきます。
(招福猫)
(手水場のポンプ)
(トイレの手洗い場。なんで蛇口の形がバラバラなんでしょね。)
(おもかる石。ちょっとピンぼけ。)
風景にしても、全体的には入りません。
大きく写して、後からトリミング、というのとは違った視点・感覚が必要となりましょう。
初辰参りののぼり。
太鼓橋。
(太鼓橋を横から撮りました。)
(灯籠)
(果物屋さんの屋台とお客)
単焦点レンズは制約があるから面白い
今回私の使っているのは、ズームできる望遠レンズなので、単焦点というわけではないですが、撮れる画角が決まっているレンズというのは、その制約があるからこそ面白いんじゃないかと思います。
単焦点レンズは明るいとか写りが良いとか云々の魅力もありますが、画角が固定されていると、自分の目もその画角にあったように物が見えてくるような気がします。
ズームでオールマイティーなレンズでは気づかない被写体が見つかるかもしれません。
カメラに飽きてきたらレンズを変えるというのは、なかなか良いアイデアだと思います。
レンズが変わると見る目も変わると言えましょう。