サンダー平山さんという方は全然知らなかったのですが、大口径単焦点レンズといえばこの人、という人だったらしいです。もう故人だそうなのですが。
なんでも、とあるメーカーのカメラをこき下ろして、業界から抹殺されたのだとか。(フジフイルムではないです。)
目次
大口径レンズとは?
ところで、大口径って直径何ミリからが大口径なのだろ? と疑問に思ったのですが、直径ではなくて、開放f値の数字で判断するみたいですね。ズームなら2.8、単焦点なら1.8とか1.4を大口径というようです。
ということで、私も愛用している、フジフイルムXF35mm1.4は大口径レンズと言って良いのでしょう。
私のカメラ歴は、最初がフジフイルムの「写ルンです」、次がパナソニックの一万円くらいの安物のコンデジ、そして、リコーのGX200、そしてフジフイルムX20、X-Pro1でXF14、XF35と来ました。
レンズの直径はどんどん大きく、f値(ち)はどんどん小さく、値(ね)はどんどん高くなっているわけです。
大口径レンズはエロチック
大口径レンズの特徴というのは、まずはでっかいことです。直径が大きくて、正面から覗き込むと、絞りが開いたり閉じたりする様子が見えて、なんだかエッチです。
レンズに指が触れて指紋がついたりしないように気を使います。つい、触ってしまいそうになるのもエッチです。
大口径レンズの長所は、まずは明るいレンズだということでしょう。暗いところでもフラッシュ無しで結構写るということです。エッチですね。
そして、絞りを開くことでピントの合う幅、すなわち被写界深度を浅くすることができ、背景ボケボケにできます。これは、強調したい被写体を浮き上がらせることができて、グラマラスに立体感を出せます。エロいです。
同じ構図の絵柄でも、コンパクトデジカメで撮った写真とは違いますね。もう、全然違います。落書きと芸術くらいに違います。(落書きと芸術は紙一重ですが。)
しかし、その被写界深度の浅さが仇となって、ピントが合いにくいという弱点があります。動く子供を追いかけたりすると、ピントは外しまくりです。
絞れば被写界深度は深くなってピントは合いやすくシャープにはなりますが、大口径レンズの特性を活かすなら、絞りは開けてこそ。
実際のところ、子供の写真や、スナップ的にどんどん街の景色を撮るなら、コンパクトデジカメであるX20のほうが使いやすいです。ちゃんと写ってます。ズームもできますし、ピントが合うのは速いし、あんまりピンボケもありません。
でも、はっと息を呑むような写りは、やはり大口径単焦点のXF35です。これはええ!と思える写真は、大口径レンズで撮った写真なのです。
しかし、失敗が多いのも圧倒的に大口径レンズの方です。ビシっと両手でカメラを構えて、背筋を伸ばして、絵を描くようなつもりでシャッターを押さねばうまく撮れないです。
というわけで、たくさん撮って、使える写真を使うというジャーナリスト的撮影には、コンパクトなX20、コンテストだとか写真展に出すような写真を取るなら大口径単焦点のレンズを使うのがいいのではないかな? と思う今日このごろなのです。