3月11日の新聞を読んでいましたら、女川の写真館を継いだ女性写真家の話が乗っていました。
鈴木真弓さんていう方で、父上の写真館(佐々木写真館)が津波に流されて、ご両親とも行方不明。鈴木さんは、関東で写真家の活動をされていたけど、父上の志を継いで、女川でのお仕事もされているそうです。
新聞には、小学校の入学式の写真をとっているところとか載ってました。美しい人です。
ヴィトン柄のライカ
で、あれっと思ったのが、この方、渡部さとる著「旅するカメラ」にでてこられた、ヴィトンライカの人じゃないか? と。
渡部さとるさんの女子学生アシスタントのSさんが、ヴィトン柄のライカを手に入れて、人気者で活躍している、というお話があったのです。
「旅するカメラ 4」では、そのSさんの実家の写真館が津波で流されて、父上の志を継いて頑張っているという話があったので、思い出しました。
(鈴木でも佐々木でもSですね。)
グーグル検索していたら、鈴木真弓さんのホームページやブログが出てきまして、やっぱりそうだとわかりました。
読んだ本に出てきた登場人物が、新聞で出てくると、なんだか知っている人みたいな気になります。
私は大阪なもので、知り合いに地震の被害にあった人はいなくて(震災後に知り合いになった人はいますが)、はじめて、なんだか知っている人が大変なことになってた、というような気がいたしました。
写真館は暗室とカメラだけ残っていたそうです。
震災で犠牲になられた多くの方のご冥福を祈るとともに、頑張っている人たちのご活躍を応援したいと思いました。
(関係ないですが、大阪湾の夜明けです。)