デジタルカメラには、色合いを選択する機能があります。風景写真にはビビッドな色合いを選ぶとか、人物写真にはソフトな色合いにするとかいうものですね。
フジフイルムではフィルムシミュレーションといって、ベルビアやプロビアなど、かつての人気フィルムの特徴に似せた色合いを選ぶことができます。
ちかごろ、目が弱ってきているのか、X-Pro1で撮った写真をテレビ画面に繋いで見ていると、なんだか色が濃くて目がチカチカするなあと思いまして、しばらく最もソフトな色合いの「プロネガスタンダード(PRO Neg.Std)」を使ってみようと思いました。
プロネガスタンダードは、屋内のスタジオで女性のポートレート撮影をするときなどに良いらしいです。
プロビア(スタンダード)・ベルビア(ビビッド)・アスティア(ソフト)のリバーサルフィルムを模した3種は、人間の脳がイメージする記憶色を再現するものだそうで、よりカラフルに、より美しく、より健康的に、みたいな方向性ですかね?
そういえば、「美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに」なんてCMもあったなあ。
具体的には、青・緑・肌色が強調されているとのことですね。
それに対して、プロネガの2種は、実物の色合いを忠実に表現しているそうで、派手さがないです。地味で薄味な日本画的色彩な感じ?
プロネガハイが硬調、プロネガスタンダードが軟調とのこと。
ハイビスカスの真っ赤っ赤な色合いは、ベルビアのほうがよく表現できそうですが、桜の淡い色などは、軟調のプロネガスタンダードのほうがそれらしい色が出るという話です。
照明設備のあるスタジオでの撮影向きという話ですが、野外で遊ぶ子供など、透明感のあるホンワカしたイメージになるようで、わりと好きだなあと思いました。
ウェブにアップするなら、ビビッドがおすすめか
それで、しばらくはプロネガスタンダードに設定して、何でもかんでも撮っておりましたが、ウェブにアップすると、いまひとつパンチに欠ける写真になってしまうようです。
とくに晴天の青空の下の建物など、iPhoneで撮った写真に比べましても、薄味でぼんやりして、なんとなくピントが合っていないような、シャープさに欠けるように見えます。
比べなければ気にならないかもしれませんが、比較すると、パッと目を引くのはiPhoneの方でしょう。
iPhoneって、わりとビビッドな色合いです。
シャープネスも高いように思うし、コントラストもパキッとしてます。
ということで、iPhoneに対抗して、カラフルな景色のカラフルさを強調したいときは、やはりベルビアやアスティアが、おすすめかもしれませんね。
(以下、プロネガスタンダードによるもの。)