故障で修理に出しておりましたX-Pro1が帰ってまいりましたもので、望遠修行の再開です。
地元の神社、百舌鳥八幡宮の月見祭、ふとん太鼓の写真を撮りに行きました。というか、子供を連れて行ったついでに撮りました。
この祭りは、だいたい毎年見に行って写真もたくさん撮っております。
今回は、望遠ズームXF55-200mm一本勝負。
目次
お祭り写真の撮り方
お祭りの写真に何かセオリーがあるのかというと、特にないと思います。
しいていうと、人が多くて混雑しているので邪魔にならないように注意することと、人に向けても遠慮なく、バチバチとシャッターを押しやすいので、ここぞとばかり、いっぱい写真を撮ろう!ということでしょうか。
三脚を持ち歩いている人は見かけますが、混雑した境内のどこにセットするんだ、という気はします。
やっぱり子供を肩車しながらも、ヨレヨレと、カメラを構えるお父さん、というのが、あらまほしき姿じゃないでしょうか。
上の写真のような、自分の子供がお祭りを楽しむ姿を撮るのに望遠レンズは、あまりふさわしくないと思います。
フジノンXF55-200mmだと、1m以上離れないと、ピントが合いません。でも、お手てを放してしまうと、迷子になりそうでコワイ。
子供にピントを合わせたかったのですが、スマートボールの台にピントが合いました。こういう写真を撮るには広角レンズのほうがいいと思います。
たまたま保育園のお友達一家と会いまして、記念撮影をしようと思ったのですが、画角狭過ぎで顔のアップしか撮れませんでした。
屋台のテキ屋の、ちょっとヤンキーチックでセクシーなお姉さんを、離れたところから撮る、というのに真骨頂を発揮すると思います。望遠レンズは。
地車やふとん太鼓を望遠レンズで撮る
2016年は、ちょうど岸和田のだんじりと日が重なりました。
ふとん太鼓は、だんじりみたいに猛スピードで引っ張り回したりはしません。
派手な化粧をした子どもたちが乗った、赤い布団を重ねたふとん太鼓を、大勢で担ぎます。
子どもたちの歌と太鼓に合わせて、ユッサユッサと、ベーラベーラベラショショイと担がれて、神社に奉納されます。
優雅なようですが、長ーい神社の階段の昇り降りは迫力がありますよ。
(うまく撮れてませんでしたが、この階段はかなり長いです。)
迫力ある写真を撮ろうと思ったら、布団のフサの揺れ具合を表現するのがいいですね。
適度にぶらすために、シャッタースピードはやや遅めがよいでしょう。1/60~1/30秒くらい?
だんじりの上でぴょんぴょん飛び跳ねる人の一瞬を写すなら、速めのシャッタースピードがいいと思います。1/250から1/500秒くらいですかねー。
望遠レンズは、絞り開放でもあまり明るくないので、シャッタースピードを速くするためには、ISO感度を高くする必要があるかもしれません。
特に、日が暮れて夜になってくると。
ISO感度オートで上限6400くらいにしておけば問題ないかと思います。
(私は、マニュアル露出の修行中なので、お昼はISO感度250、暗くなったら4000と決めてカスタム登録しております。2つに決めておけば、あまり考え込まなくて済みます。)
上の写真は、夕暮れになってきたところです。フサが黒いのは、光の加減じゃなくて、この町のふとん太鼓は、フサの色が本当に黒色なのです。
全体的にはなんだか、ちょっと青っぽいですけど、ホワイトバランスがオートだったからだと思います。
夜店の灯りなど暖かい雰囲気を出すためには、ホワイトバランスもこまめに変えていくのがいいですね。
私はファンクションキーを、ホワイトバランスとフィルムシミュレーションに設定してます。
ふとん太鼓の大きさ、高さも表現したいんですけど、望遠レンズだとなかなか全体は入らないです。
全体を入れようと後ろに下がると、人波で太鼓の姿が遮られます。
一部分しか写せない望遠レンズで大きさを表すには、構図に工夫が必要ですね。
これは神社の本殿の屋根を一緒に撮って、高さを表そうとしているんですが、どうでしょうね??あまり伝わってない??
もうちょっと絞りを開いて、屋根をぼかせばよかった。
ご神木のクスノキがでっかいので、ふとん太鼓が大きく見えないです。地面から入れようとすれば、目の前の人波が入ってくるし、むつかしいですねー。
全体を入るところまで下がるとこんな感じ。
さがりすぎかも。
タテに撮ってみました。
ふとん太鼓を地面において休憩中の様子です。
これでも、全体が入り切らないですねー。お祭り現場では、望遠レンズは使いにくいという感想と相成りました。
ちなみに去年、標準レンズ(XF35mm)で撮った、ふとん太鼓の写真はこちら。
あんまり変わらんなー。
お祭り写真と肖像権・モデルリリース
最近はスナップ写真の公開がしにくいといわれます。
日本国民の権利意識が強くなって、肖像権が取り沙汰されるようになったからだそうで。
たしかに、タレントとか俳優は、姿を晒すことは即ちビジネスなので、勝手に写真を使われたら利益機会の損失、権利侵害というのはわかります。
でも、普通の市井の人にそんな利益の損害ってあるんでしょうか??
これは、プライバシー侵害というところに関わる話なのでしょう。不倫現場の写真を公表されたら、離婚で慰謝料が発生しますので、たいへんな損害になります。
勝手に写真を晒しやがって! と訴えたくなるのも道理といえましょう。
でも、お祭りの写真に写ってた! ってどうでしょうね。後ろめたいことは何もないと思うのですが・・・。
岸和田だと、逃亡中の犯罪者も祭りの時は地元に帰ってくると聞きますので、犯人にとっては具合が悪いかもしれません。
群衆に肖像権はない、という意見があったり、でも、群衆の中でも恥ずかしい姿を晒した週刊誌が裁判に負けたり、と、いろいろな昨今です。
私が思うに、写された人が嫌な思いをするようならアウト。喜んでもらえるならセーフ。そんなもんじゃないかと思ってます。
私がカメラを向けるときは、その人の幸せと、ますますの繁栄を願ってシャッターを押しますので、大丈夫だと勝手に思ってはいるんですけど、人の価値観とか想いはさまざまですので、もし、このブログの写真で、載せてもらっちゃ困るって人がおられましたら、コメント欄にでも書いてください。
すぐ消させていただきます。
(政治的圧力を感じたときはジャーナリスト魂が働いて抵抗するかも。)