ある夏の日、瀬戸内海は広島県、厳島神社のある宮島に行きました。
海外にも名のしれた、自然多い世界遺産、日本三景の島です。家族で観光旅行ですけど、当然、写真を撮りまくろうと決意しております。
ところがですね、いざ出発という前日に、わが愛機、フジフイルムX-Pro1の電源が入らなくなったのです。
なんたること!
スイッチオンにしても、電池を替えても、まっくらけ。ウンともスンとも、ジジジっともいいません。
というわけで、X-Pro1はフジフイルムのサービスに送ってから出発、もっていくカメラは、もうひとつの愛機X20になりました。
ファインダーを覗きながらマニュアル操作がしやすいX-Pro1は、写真を撮っているぞ!という気分になれるし、上手に撮ろうという気になれます。
海に突き出た鳥居とか、鹿と娘のツーショットとか、芸術的に、上手に撮ろうと楽しみにしていたのに、残念。
せっかくの旅行なのに、使い飽きたX20かあー。
しかし、正味のところ、旅の記録に持っていくには、コンパクトカメラのX20の方が気軽で便利なのです。
かさばりませんし、いいかげんにシャッターを押してもピンボケしにくいし(ならないわけではないですが。)鹿を追いかけていくにも、ズームできるコンパクトカメラは便利です。
シャッター音を消せますので、人が混雑するお土産屋さんの中でも、広島焼きのお店でも、なにげなく写真が撮れます。
そんな雑な撮影をしているわりに、けっこう面白い写真が撮れていたりするんですよね。
X20は平均的に優秀です。たいていのシーンで困ることはありません。
それでも、自分で操作している気になれる、X-Pro1の方が好きなのですよ。
メインカメラX-Pro1故障のため、サブ機のX20と、海水浴用に完全防水カメラのXP60も持っていくことになりました。
XP60は耐衝撃カメラでもありますので、4歳の娘にも持たせて好きに撮らせたりもしました。子供目線の写真も面白いです。
実は、宮島には2回行っておりまして、最初のときは、X20とX-Pro1とXP60の3台持ちでした。
このときも、結局メインに使っていたのは、コンパクトのX20です。
家族じゃなくて、大勢のグループで行っておりまして、じっくりカメラを構えていると置いてけぼりにされそうで、スピード重視でX20になったのでした。(カメラのグループではなかったので。)
そのときはまだ、マニュアル操作に慣れてなくて、構えると同時にシャッター押すだけのX20のほうが、だんぜん撮影スピードが早かったのです。
(X-Pro1でもフルオートにすればいいような話ですが、構えて撮るまで、若干モタツキがありました。)
また、海水浴では、モーターボートにひっぱられるボードにしがみつくという遊びに参加しまして、このときはXP60が活躍しましたねー。
さすがに、ボードにしがみつきながらの撮影はしませんでしたけど(危険)、ボートの上から、ボードの人が振り落とされるようすを撮影するのは、楽しかったです。
動画撮影もしやすいし、アクティブなシーンでは、コンパクトやアクションカメラがいいのかもなあと思ったりしたのでありました。
ウェブにアップした幅640ピクセルの縮小写真では、プロ用X-Pro1でも、コンパクトX20でも、あんまり区別がつかないと思います。
背景をぼかすなど、センサーサイズの大きさを活かした撮り方や、高感度の強みを活かした夜景でもなければ、解像度がどうこうというほどの差も感じないですね。
(XP60は、白飛び黒つぶれしやすいので、なんとなくわかるかも。ダイナミックレンジとか階調の限界が低いみたいです。)
X-Pro1、X20、XP60で撮影した写真をまぜこぜにアップしてみます。違いがわかりますでしょうか??
ちなみにX-Pro1は基盤がダメだったそうで、基盤交換となりました。