前回の記事(デジカメをフルマニュアル操作してみた)では、デジカメの露出はオートで良い、マニュアルは特に必要ない、と書きましたが、まだまだ私も浅はかだったようで、露出をマニュアルで撮る意義やメリットは、実用的な部分でも、実はありました。
古臭いこだわり人間のためのマニアックな機能というわけではなかったのであります。
オートでは対応しきれない、さらなる高度な表現のための要求に応えられるのが、マニュアル操作です。
目次
マニュアル撮影がふさわしいシチュエーション
その1 露出補正の可能範囲を超える
まずは、露出補正の範囲を超えてハイキーやローキーにしたい場合です。X-Pro2では、プラスマイナス5段の補正ができますが、普通のデジカメはプラスマイナス2段くらいのものなので、それ以上となると、絞りとシャッタースピードでの調整が必要になります。
その2 長時間撮影時の絞りを固定する
長時間露光撮影をするときは、必然的にシャッタースピードをタイム(T)やバルブ(B)にしないといけませんね。絞りも固定しておかないと、計算が狂います。星空や花火、ホタルの撮影などは、マニュアルがいいですね。
その3 背景の明るさに影響されないように
うごく動物や鳥、子供などを追いかけて、連続でどんどん撮りたい場合、背景が日陰になったり、ひなたになったりするたび、オートだと、被写体自体の明るさ、色合いも変わってしまいます。被写体自体の明るさは変わっていないのに。
これは、オート機能が、画面全体の明るさを標準的な露出にしようとするからです。
空が白飛びしようが、木陰が真っ黒けになろうが、鳥の羽の美しい色や、子供の笑顔を綺麗に撮るためには、オートに任せてはなりませぬ。
いちど設定した絞りとシャッタースピードのまま追いかけるのが良いです。実際に木陰に入ったりして被写体の明るさが変わってしまう場合は、露出を変える必要があるかもしれません。
その4 スタジオ撮影
スナップ写真ばっかり写している私には、おもいもよりませんでしたが、スタジオ撮影の場合は、マニュアル撮影だそうですね。これはライティングで明るさを固定してしまえるからだそうで、オートで勝手に露出が変わるほうがまずいみたいです。モデル撮影とか、物撮りでもそうなのでしょう。
その5 ストロボ撮影
ストロボを使うことがない私には、おもいもよりませんでしたが、フラッシュのシンクロとかも、マニュアルのほうがやりやすいのだとか。これ、ちょっとよくわかりません。また研究しときます。
というわけで、完全に人間のコントロール下でカメラを扱いたいときは、やはりオートよりマニュアルのようです。
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