X-T20を貸してもらったのでレビュー

フジフイルムのミラーレスのデジタルカメラ、Xシリーズの新モデルのX-T20を、友人に貸してもらいましたので、レビューいたします。(写真左。つけているレンズは望遠ズームのXF55-200mm)

現在(2017年10月)、フジのXシリーズのフラッグシップモデルは、一眼レフ風のX-T2と、レンジファインダー風のX-pro2であり、X-T20は、X-T2の廉価版というイメージがあります。

しかし、使ってみると、なかなかの高性能でした。

私が愛用している、Xシリーズ初期のフラッグシップモデルのX-Pro1より、かなり進化していると感じました。

X-T2での撮影はとってもリズミカル

まずは、うちの娘の保育園のハロウィンパーティーに持ち込んでみました。会場は公民館みたいな屋内なので、やや暗め。ステージでのパフォーマンスを撮影するために、手持ちの望遠レンズ(XF55-200)を装着。

(ちなみに貸してもらったのは、X-T20とキットレンズのXF18-55です。)

やや小ぶりなX-T20ですが、望遠レンズをつけても、そんなにアンバランスな感じはしないですね。グリップしにくいという評判も見かけますけど、わりと持ちやすいです。借りたX-T20が革のケースをつけていたからかもしれません。

このサイズはよいですね。コンパクトデジカメほど小さくもないし。X-Pro1は、かなり慣れた今でも、でかいなあと思ってます。日本人の手のサイズには、X-T20くらいのほうがいいのかも。

(幅118.4mm、高さ82.8mm。)

そのX-Pro1とくらべて際立って良いと感じたのは、オートフォーカスの素早さです。瞬間で合います。

動く子供をX-Pro1で狙うと、オートフォーカスが動いている間に、子供も動いてしまっていて、ピントがずれたり、予期せぬポーズが撮れてたりします。ですので、スピード重視の時は、マニュアルフォーカスにして、置きピンでシャッターを押しています。

絞って被写体深度を深めにしますが、どうしてもピントは甘くなります。

しかし、X-T20ならオートフォーカスに頼れます。ピント合わせが速く、その上さらに、処理速度も早いのか、間髪入れずに次のショットが可能です。

X-Pro1だと、次のショットまで、一呼吸置かないといけないのですよね。シャッターボタンを押してもシャッターは切れないのです。

X-T20なら、バチバチと続けて撮れます。間を空けずにリズムカルに撮れます。これだと、グッドな写真を撮れている可能性が高くなります。動いている子供を狙う場合は特に。

あまりバチバチ連発していると、他の父兄から、ウルサイと言われそうですけど、X-T20は、電子シャッターに切り替えれば、無音にできます。

しかも、電子シャッターでは、シャッタースピードを、1/32000秒というハイスピードにできます。

私は「カシャコン。」という、メカニカルシャッター音が好きですけど、静かにしないといけない場所では、電子シャッターが役立ちますね。(メカニカルシャッターは、1/4000秒まで)

 

ファインダーは、光学と液晶の切り替えができるX-Pro1と違って、液晶のみですが、画像の遅れ、タイムラグはほとんど無いので、子供のダンスくらいなら十分、間に合います。ピントのあっている部分も見やすいです。

X-Pro1の液晶ファインダーの画像は、X-T20に比較すると、やはり、もたっと遅れます。

私はX-Pro1は光学ファインダー(OVF)にしていることが多いので、あまり液晶画面の遅れということは今まで感じておりませんでしたが、比べると明らかに差がありました。

ということで、子供写真を撮るなら、だんぜんX-T20優勢ですね。

 

他、優れているところは、背面液晶画面がタッチパネルになっていて、チルトもできる、内臓フラッシュがある、アドバンストSRオートで全自動がらくらく、というようなところです。

そのあたりの機能は今回全然使っておりませんでしたので、また次回ためしてみます。

アドバンストSRオートは、コンパクトデジカメのX20にはついてましたけど、あんまりオート過ぎてつまらん、と感じて、使わなくなってました。

上位モデルといえるX-T2も、センサーと画像処理エンジンはおんなじです。

オートフォーカスの速度と追従性が優れ、タッチパネルじゃなくてフォーカスレバーでのピント合わせができ、防塵・防滴になったり、ファインダーが見やすかったり、チルトが3方向だったり、ISO感度ダイヤルが付いてたり、SDカードが2枚入れられたり、プロユースに合わせられているようです。

フラッシュは外付け。SRオートはないです。(プロは使わないからでしょう。)

X-T2はX-T20より、5~6万円ほどお値段があがりますけど、プロ仕様との差がこの値段なら安い!と思うか、たいして違いもないのに高すぎるなあととらえるか、それは使い方によると思います。

ただ、私が次に買うなら、X-Pro2がよいなあ。やっぱり、そのままの景色がガラス越しに見えている光学ファインダーが好きです。広い範囲が見えているし、液晶ファインダーより、目が疲れないような気もするし。

2 Responses to “X-T20を貸してもらったのでレビュー”

  1. レンジファインダーだったら潔くX100F がいいです。 でも単焦点だったらスマホでいいか?

    • X100Fはレンズ交換できませんものねー。

      本当のレンジファインダーデジカメが欲しいなあと思うんですけど、あまりにマニアック。

      http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/639952.html

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