望遠レンズをつけたフジフイルムのミラーレスデジカメ、X-Pro1をぶら下げて、カラスなどを狙っておりましたら、近所に住む弟にたまたま会いました。
それって、何倍??と聞かれて、はて? 何倍だろう?
デジタルズームをするような安物の望遠カメラは、ズーム50倍!とか100倍!とか書いてあって、JAFのアンケート賞品とかで配られておりますが、レンズに何倍とかいう概念って、変ですよねえ。
身長1メートルのパンダが50メートルに見えるとか、そんなわけありません。
2mmのミジンコが10cmのスライドにできるっていうならわかりますけど、そりゃ顕微鏡の世界です。
圧縮効果が活きる被写体とは
望遠レンズは、拡大するっていう話じゃないんだ、なんて、カメラにも写真にも興味のない弟に理解できる範疇ではないので、テキトーに流しておきました。
説明するのがめんどくさいです。
私もまだ、使い始めたところなので理解は浅いですが、望遠レンズとは、写る範囲、画角が狭いレンズなんだと解釈しております。
近いものは入りきらない、ある程度離れたものが、センサーいっぱいに写る、というかんじ?
広角レンズが、広い範囲をごっそり写すものだとすると、望遠レンズは、奥行きのあるものを、ずいーっと引き寄せてくる感じですね。
圧縮効果とは、距離の離れたものが、ぐいっと引き寄せられて同じフレーム内に入ってくるので、なんだか近くに見えるという効果です。
この、自転車禁止のパイロンは、ドミノ倒しができそうなほど接近して並んでいるように見えますが、実際は、ハードル飛び競争ができるほど離れております。
信号が密集しているように見えますが、そんな信号がホントにあったら、ややこしくってしょうがありません。
実際は、本専用、側道用と離れております。
これは、自転車用の地下道です。
55mm(換算82mm)なんで、そんなに望遠というほどでもありませんが、傾斜が強調されて迫力が出ています。
広角レンズで写すと、奥の方はもっと小さく遠く見えます。
200mm(フルサイズに換算すると300mm)にズームすると、こんなかんじ。
これは、マンションのエントランスのドアの外から撮りました。
格子とステンドグラスが、圧縮効果でなんだか面白い感じになりました。