その昔、写ルンですとか、フィルムのカメラで撮る写真は記念写真ばっかりでした。
お正月なら初詣の神社をバックにして、こっちむいてハイチーズとか言って、ピースサインして撮ってました。
交代したり、そこらの人に頼んだりして、2、3枚撮ったらおわり。
次は春に、桜の下でハイチーズ! その次は海でビキニのおねえさんをバックにハイチーズ!
36枚撮りなんかだと一年もちます。
記念写真だけというのは貧乏くさい
やっぱり現像代がかかるのが嫌、という、ケチくさい根性が身についていたのですね。
デジカメを持つようになってからは、あんまり記念写真っぽく撮ることが少なくなりました。
自分が写真に写りたいということもなくなってきました。これは、オッサンになって自意識過剰がなくなってきたからかもしれませんが。
真ん中に並んでこっち向いてポーズという写真を、全く撮らなくなったわけではありませんが、枚数に制限なくいろいろ撮るようになると、記念写真の構図では面白くなくなってきますね。
横向いたり、あっち向いたりしている写真が面白いです。そんな顔のほうが、自然でいい顔をしていたりします。ドアップで撮ったり、端っこの方に入れたりするのも面白い。
表情と背景の景色がバッチリ決まれば、おお、ええ写真が撮れた!と思います。
デジカメを持つようになってから、写真に対しての感覚が、とっても自由になったと思うのです。