フジフイルムのXシリーズの特徴とも言えるのが、この露出補正ダイヤルじゃないでしょうか。右手の親指のところ、いちばん動かしやすいところについています。このカメラでは、露出補正をして撮りなさいよ!という意図の表れですね。
ということは、おすすめのモードは、露出補正のできるプログラムオート、絞り優先オート、シャッタースピード優先オート、ということになります。
フルマニュアルでもなく、フルオートでもなく、半オート。ある程度カメラに任せられるところは任せつつ、自分の意図をカメラに伝えやすいようにできているんですね!
以前、リコーのGX200を使っていたんですが、露出補正は、メニューボタンから入っていかないといけなかったんで、ちょっとめんど臭かったです。「露出補正ゼロは、明るめなので、1/3ほど、マイナス側にしておくのがおすすめです」、なんて物の本に書いてありました。ということは、そんなに頻繁に露出補正しないというのが前提なのですね。
X20では、ワンショットごとにダイヤルを回したくなります。積極的に明るくしたり暗くしたり、伝えたい気分を写真に表しやすくなるんですねえ。
最初のうちは、1/3ずつ、おそるおそるダイヤルを回していましたが、今は思い切って、プラスマイナス2まで、振りきって撮ってみたりしています。意外な感じになって、けっこうおもしろいです。X30はプラスマイナス3までありますね。X20で2以上に補正したい場合は、これはマニュアルにしないと仕方がありません。
ちなみに露出補正とはなにかというと、カメラは、画面上に明るい(白い)部分と暗い(黒い)部分が同時にある場合、オート露出では、平均的な明るさにしようとして、全体的にグレーにしてしまいます。何が撮りたいのかよくわからない写真になってしまうんですね。
白をはっきり白くしたい場合はプラス補正、黒をしっかり黒く撮りたい場合はマイナス補正すると、狙いがよく分かる写真になります。