このたびX-Pro1を購入しましたもので、X20との比較など書いていきたいと思います。
ただ、レンズが超広角の単焦点しかありませんもので、写りの良し悪しなどの比較をするのはちょっとアレかな、という気もします。おもに使い勝手などの違いから書いてみようと思います。
私はだいたいいつも、ちょっと大きめの吉田カバンのウェストポーチに財布なんかと一緒にX20を放り込んで持ち歩いているのですが、ここにX-Pro1も入れると、かなりパンパンに膨れ上がってしまいました。
撮影モードに入ると、首からぷらぷらぶら下げるのですが、X20だと、上着の胸元に隠れたりしてあんまり目立たないですが、X-Pro1は存在を主張します。あきらかに写真をとってる人、というふうに見えると思います。
手の中に握ってしまうと、そんなに感覚的に違和感はかんじないです。でかいのはでかいですが、私の手も割と大きめなので、気軽に片手で構えることは可能です。
ただ、X20だと、少々斜めに写っていてもそんなに気にならなかったんですが、超広角の画像は水平がずれていると、どうも写真としてイマイチな気がしますね。
水準器はONにして、ファインダーを覗いて、しっかり両手で構えて撮りたくなります。
センサーサイズが大きなXシリーズは、他にもX-E1,X-E2,X-T1,X-M1,X-A1,X-100Tと多数あるわけですが、X-Pro1を選んだのは、やはり光学ファインダーがある交換レンズ式ということからです。
気になる光学ファインダーからレビューしていきます。
まずは覗いてみて、びっくり。
レンズがファインダーの右下にバッチリ見えているのです。これは、XF14は長すぎるんですね。9分割しているほぼ一つのエリアがレンズに隠されて死角になっています。
レバー長押しで倍率変更(0.37と0.6倍)ができまして、光学ファインダーで見える範囲を小さくすると、レンズはちょっとしか見えなくなりますが、視野率がずいぶん小さくなりすぎます。
液晶に切り替えれば問題解決なんですが。
本来は、X-Pro1用のレンズは18mm,35mm,60mmの三本セットです。14mmはあとから出てきたレンズです。設計時には考えられてなかったのかもしれませんね。
とりあえずは、見えないところは、脳内センサーで補ってがんばりましょう。
メガネとの相性は、X20のほうが見やすいように思います。X-Pro1のほうがファインダーは大きいのですが、メガネをかけていると四隅まで見えないです。
ただ、四隅まで見えなくても大丈夫ということがありまして、X20ならズームに応じて、ファインダーから見える景色も大きくなったり小さくなったりして視野率は常に85%ですが、X-Pro1は、映る範囲が四角の枠(ブライトフレーム)で囲まれて表示され、その大きさはレンズによって変わりますが、視野率は100%以上。
つまり写る範囲以上にファインダーから見えています。(例外:超広角14mmで倍率変更すると、100%より小さくなります。)
ですので、端っこは見えてなくてもOK。写る映像は見えています。(レンズの死角はありますが。)
これ、どっちがいいんでしょうねー。見えている範囲より広く写るX20と、ファインダーから見える景色がブライトフレームで切り取られて写るX-Pro1と。
これは大いなる違いです。実際に買って使ってみて初めて知った違いでした。
追記:14mmのレンズではわからなかったんですが、ブライトフレームの位置は、ピントを合わせた時に補正されるようです。パララックスによる見えている景色と映る画像のズレが 、ファインダーを覗いている時点で補正されるんですね。これはX20にはない機能です。
さらに、「AFフレーム補正」をオンにすると、合焦点を表示する緑色のフレームが、ちゃんとピントがあっているところに補正されて追加されます。
近接撮影だと、ファインダーの真ん中でピントを合わせているつもりでも、実際はずれているわけで、そのまま写すとピントが外れます。これを補正してくれるんですね。被写体が遠ければズレは少なく、近ければけっこう大きくずれたところに表示されます。
マクロモードにすると、被写体はファインダーからはみ出すでしょうから、電子ビューに切り替わります。