単焦点標準レンズの使い方

友人のお手伝いで、小学生の遠足に同行しました。

10人くらいの引率です。撮影係を兼ねております。

行き先は牧場でありまして、走り回る子どもたちも、動物たちも、牧場の景色も色々撮ろう!と気負いまして、標準レンズ(XF35mm f1.4)、準広角レンズ(XF23mmf1.4)、望遠ズームレンズ(XF55-200mm)を持っていったのです。

故障したときのためにコンパクトデジカメのX20も入れていったので、リュックサックが重かったです。

が、結局は単焦点の標準レンズだけで、間に合いました。レンズ交換なし。

目次

標準レンズの画角になじんできました

だいたい、子供の引率なんかしていますと、レンズ交換なんてできませんよ。わー、カメラのレンズが外れるのー、みせてみせてーなどと群がられると、危険です。

しかし、ズームなしの単焦点だけでも、わりとなんとかなるものでありました。

標準レンズの画角だと、狭くて厳しいかなーと、思ったのですが、そうでもなくて、子どもたちの表情をドアップで撮れるし、わりと使いやすかったです。正解だったなと思います。

広角より、ボケもきれいに出ますし。

途中で、レンズ交換したいという気分にもなりませんでした。

 

(牛の乳搾り。子どもたちのいい表情がたくさん撮れていましたが、よその子なので、アップはなし。)

標準レンズとは

このごろは、メインで使うレンズが、標準レンズなのです。

標準レンズとは、一般的に、35mmフィルムカメラに使う、焦点距離が50mmくらいのレンズをいいます。デジカメだと、センサーサイズが35mmフルサイズの一眼レフ用の50mmのレンズです。

ライカが生まれたとき最初につけていたのが50mmのレンズだそうです。この焦点距離のレンズは構造が簡単でよく写り、しかも値段が安いということです。

フジフイルムXシリーズのデジカメは、センサーサイズがやや小さいAPS-Cという規格なので、35mmの焦点距離のレンズが、フルサイズの50mmと同じ画角になります。

 

このくらいの焦点距離が人の目で見える画角とか遠近感に最も近いと言われているそうです。それはどうかなあと疑問なのですが、そういうことらしいです。

私は、ちょっと前までは、準広角が使いやすいと思っていたのですけど、全体を余すことなく撮ろうというような欲求がだんだん希薄になってきておりまして、撮りたいターゲットを狙って撮るという意識になると、あんがい、画角の狭いほうが良い写真になるなーと感じております。

視野が狭くなってきたんですかね?

年齢とともに、狭い画角が生理的に合ってくるという説もあるそうですが、そうなのかもしれません。飛蚊症だし。(これは関係ないか。)

標準レンズはオールマイティ

離れて撮れば、広い景色を写せないということもないし、少々傾いたり見下ろしたりあおったりしても、広角のように歪も出ないし、寄れば大きく写せるし、オールマイティですね。

絞りを開ければボカして写せ、絞れば、クッキリはっきりシャープになります。

フジノンのXF35mmf1.4はオートフォーカスが遅いという弱点はありますが、絞ってマニュアルフォーカスで置きピンというテクニックを使えば、そう不便ということはないです。

f8~f16くらいに絞って、3mか5mくらいの距離でピントを固定して、そのあたりか少し遠いくらいの位置で撮れば、おおよそピントは合ってます。シャッタースピードは、1/125秒以上にしておけば、手ブレもないし、子供の動きくらいだと、被写体ブレもないですね。(私の場合。手ブレは人によります。)

 

動く子供を追いかけて構図を決めるのは、X-Pro1のOVF(光学ファインダー)が見やすいです。

EVF(電子ビューファインダー)のデジタル画像では、写る範囲がそのまま見える範囲ですけど、素通しガラスから見るOHVなら、ファインダーから見える景色は、もうすこし広範囲であり、その中に表示される白い枠線(ブライトフレーム)で構図を決めるという感じになります。

ビデオカメラで追いかけていって静止画を撮るような感じがEVF、OVFだと、戦闘機で広いエリアを見わたしながら、ターゲットを中心に追い込んでロックオンする感じになります。

広角レンズだと、ブライトフレームは、ほぼファインダーいっぱいに広がるので、あんまりロックオンの気分じゃないですが、標準レンズだと、ちょうどよいかんじです。

ちなみに望遠レンズだと、ブライトフレームは更に小さく、まさにロックオン!というかんじになりますが、ターゲットは遠いし、レンズがファインダーの右下にかかって邪魔になるしで、よく見えません。

狙いを外すことが多いです。望遠レンズの場合はEVFに切り替えるのがおすすめ。

 

というか、そもそもレンジファインダー風のX-Pro1に望遠レンズは似つかわしくないと思っておりまして、望遠を使うなら、一眼レフ風の、X-T2やX-T1につけるのがいいと思います。(ほんとは、レンジファインダーでも一眼レフでもなくて、どちらもミラーレスデジタルカメラではあります。)

 

やはりレンジファインダー(風)カメラには、標準レンズをつけて、スナップ写真を気軽に撮るのが似合います。

単焦点レンズは突撃精神で

牧場には、浅いプールが有りまして、飛び込んで大喜びしている子どもたちを撮りに、私もズボンの裾を捲って水の中に突撃。

標準レンズで生き生きした写真を撮ろうと思えば、近づくとよいです。大きく写せますし、子どもたちも「わー、ここまで来よった!」という、うれしそうな表情を見せてくれます。

ズームレンズだと、プールの中まで追いかけないでも大きく撮れるので、水の中に入るのは、ためらってしまうんじゃないかと思うのですよね。

これも単焦点レンズの利点じゃないでしょうか?

 

おかげで、悪ガキが水しぶきをぶっかけてくる瞬間の迫力ある写真も撮れましたが、カメラはしばらく不調になりました。

(ファインダーとモニターの切り替えのアイセンサーが反応しなくなりました。数日放置で直りましたけど。)

やはりスナップカメラには防滴防塵は必要ですねー。

2 Responses to “単焦点標準レンズの使い方”

  1. ズームレンズを付けたxーt2との2台体制も良いですね。 防塵防滴ですし。

    xーt20 が要りようの場合はお申し付けください。 キャノンに買い換えたい気もしています。

    オリンパス一筋で行くかー ソニーのフルサイズも欲しいなー。 でもレンズ高いしな。 とグルグルしてます。

  2. おおー。フジ仲間でいてくださいよ-。

    ボディより、マクロレンズがほしいような今日このごろです。

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